静寂の秋の路・・
道行く旅人はすでになく、あの夏の賑わいも今は白樺に浸みこんでしまったような静寂の時の流れに身を委ねながら午後の散策を愉しんでいる。
時折、シジュウカラがお互いに声をかけえ合いながら周りの枝伝いに私と歩調を合わせてでもいるようについてくる。
枯葉はもう少しで地に落ちて、新たな役割をになうのであろう。多くの人はながい年月の中で、最後の場所を探そうとする。希望を夢見ながらも、結局は時に身を任せて流れているようである。
この白樺の道も秋のたたずまいを整えるように、葉を捨て新しい芽を生み出すように林立している。その中で老木は風や雪とともに朽ち、やがて生まれてくる新芽の台座になるのであろうか。
秋の風景・・・・ランタンも物憂げに見える。枯葉は地に絵を描く。
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