久しぶりに標高800メータあたりませ駆け参じ、八ヶ岳を眺める。この高原の広がりは実に美しい。ここは山裾が長く、着物の裾のように緩やかに流れ広がる。そのため、高原も平原のようで、構造改革で整理された農地の緩やかな区画の断層が横一面に線を引いたように、雪の上に影を落としている。そして、原村から見える阿弥陀岳の方向にまっすぐ道が延びる。ところどころにある、お墓と畑作小屋とその周りに植えられたから松や杉が昔の里山風景を思い出される。冬の原村は朝晩零下10度前後で厳しいが、その分、凛とした空気が美しい景色を織り成してくれるのである。
前に歩く人、77歳、早朝からの雪上散歩である。元気に新鮮な空気がおいしい、元気の源と。しばし、懇談する。 |